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バイオレットマグ

2019.04.05 カテゴリー スタッフの日常

【ロレアル110周年パリイベント記事②】PARISヘアショー仕込み編。日本の技術は海外に通用するのか問題。

【ロレアル110周年パリイベント記事②】PARISヘアショー仕込み編。日本の技術は海外に通用するのか問題。

今回はやや美容師さん向けにプロ目線的な内容を交えて書いていくよ!
自分の中でのパリの興奮が冷めないうちに早く進めていかなきゃって焦っております。笑

パリ遠征の記事はこちら↓
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やってみた感想を先に書いちゃうと、

基本的には日本人の髪の毛よりもブリーチを使った施術は簡単でした。
ダメージあんまりしないし、ぱきっとしたラインも出にくい、
根元がいきなり明るくなったりしないし、
その後のオンカラーも赤みの少ないカラーもきれいに染まる。
やっぱり髪質もいいしもともと持ってる色素が全然違うんだなって感じました。
現地のロレアルさんインストラクターの方にも
「何色を使ったのか、レシピを教えてくれ」とか
「写真取らせてくれ」とか
「日本から持ってきて余った薬をもらえないか」とか散々言われたので
きっとフランス現地の人が見ても恥ずかしくない仕上がりだったんだと思います。

個人的には日本人が好むような繊細な色味作りがそのまま通用するのが嬉しかったな。
海外の美容師さんにありがちなビビットなデザインはやっていないので、
いつものお店でやっているいるようなバレイヤージュと色味選定に
少しだけショーっぽさを加えたぐらい。

カットラインは思いの外、ベースの左右の長さが違ってたり、
ウエイトバランスがおかしかったりしていたのでそこを少し調整してあげるだけで
モデルちゃんたちはすごく喜んでくれました。
日本人の技術めちゃめちゃ通用するじゃんって感じましたが
たまたまモデルちゃんたちとの相性が良かっただけなのかもしれません。

とにかく日本の美容の技術は世界に通用する!
っていうのがわかってなんだか嬉しかった。

 

 

ロレアルアカデミーにて仕込み

ヘアショーのモデルが決まって
仕込みスタートから書いていきます!!
ホテルから歩いてすぐのロレアルアカデミーにて仕込みしました。
(めちゃいいホテルだったから、ホテルについては番外編で書こうかな)

日本から持ち込んだロレアルのカラー剤(アルーリア)や現地にあるたくさんのカラー剤を使って
仕込みをしていくつもりだったんだけど

日本で売っているものが
こっちではなかったり、薬事法が国によって違う関係で薬の強さが全然違ったり、
もちろん染め方も違うので
手伝ってくれるフランス人の方に
通訳さんを交え
どうカラーをしていくのかを細かく説明して
手伝ってもらいました。(伝わっているのかは謎だったので細かくやっているところを見ながら)

基本的にはアシスタントの武者がいたので全然大丈夫でしたが
もし武者がいなかったらって思うとゾッとする
感謝感謝。

 

 

思い通りにいかないのが普通


カラーの仕込み前に
ピンク系のカラーにしようかなと
話し合っている時に
モデルがこの色は?この色は?と
写真を見せてくる…


 

 

……さては、ピンクが嫌なんだな、、、

 

 

こんなこと日本じゃきっと
ほとんどないんだろうけど、そのへんも最善策を選んで変更することに!


(結局きれいに染まって喜んでくれたみたい。ピンクにはしませんでした)

 

 

他にもエージェントから今になってカラーができないっていう話になったり、、
(本人は染めてほしそうだったけどw)


(こちらも結局うまく染めたら喜んでくれた)

 

 

自分のしたいことが全て通るわけじゃないってことは
なんとなく脳内にあったから
柔軟に対応していきつつ、ベストを尽くすことってすごく重要だけど大変。
前回のブログでも書いたけどモデルちゃんが帰っちゃうとかカラーできないって言ってきたりとか
海外だからいろんなトラブルはつきものだけどびっくりするからね。ホント。

 

 

ひたすらバレイヤージュ!!

カラーは大体3回に分けて
ひたすらバレイヤージュ。もちろんスマートボンドはインして。
バレイヤージュ→根元→全頭で染めたから
みんな頭はホイルだらけ!!

気をつけたのは、とにかくみんな
「根元が伸びてきても馴染むように」
っていうオーダーが多かったので根元周辺からのグラデーションを意識したのと
しっかりアンダーを削って仕上がりの繊細なニュアンスが表現しやすくすること。

こんなにも一気に自分でバレイヤージュ入ったのは
久しぶりじゃないかな?いつも営業ではアシスタントに指示出すだけだから。
シャンプーも久しぶりにやったので

おじさんはとにかく肩が凝りました。
シャンプー台もタカラさんのがやっぱり最高だと思いました。
なんと枕なし!!!

 

 

アシスタントにマッサージしてもらってる図。笑

ちなみに仕込み中も
動画や写真を常に撮影されていたり
インタビューも受けたり、外に連れて行かれてビジュアルみたいな撮影をされたりと
とにかく大忙し。
コメントでは全く得意ではない英語も披露することになってしまいました。恥ずかしすぎる。

 

ふぅ。。。(笑)

という感じで5体に2日間もかけた
怒涛の仕込みが終わったのです。。。。

次の記事はリハについて書きますね。

 

 

パリ遠征の記事はこちら↓
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